Letter to Japanese Friends (in Japanese)

Japanese Version Translated by the reknown Poet and Translator Peter MacMillan

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天災と人災を乗り越えて日本の友人への手紙

Nathalie Leiko Ishizuka(ナタリー 玲子 石塚) パリHECでMBA、慶応大学に留学、「ベストを超えて:日本を元気にするクリエーター達」ディレクター

Paul Briot(ポール・ブリオ) 哲学博士、アントワープ比較宗教学講座教授

これこそが

悟り、太陽の心、

それはいつ?

個人と同様に、国家も、危機に直面すると重要な問いを発するものです。本当に困難な状況に陥ったときに初めて、根本的な変化へと踏み出そうとする勇気が出 てきます。2011年3月の悲劇的な災害から、日本は尊厳と勇気を持って復興への道を歩みだし、世界を感動させました。第二次世界大戦から復興したときと 同じように、日本はまた復興と再建を成し遂げることでしょう。問題は、「日本は新しく生まれ変われるのだろうか?」ということです。

自然 と人為、二種類の災害の頻度がますます高まっている昨今、日本人の中にも、道を照らし、人々を勇気づけるような新しい精神力を身につける必要があることに 気付きはじめた人々がいます。現代の国際情勢においては、以前と同じ日本をもう一度再建するだけでは十分ではありません。日本がこの苦難の時を乗り越えた とき、これまでの日本をはるかに上回る素晴らしい国として生まれ変わった姿を示すことができれば、その歴史に輝かしい1ページを書き加えることができるで しょう。

想像してみてください。新しい日本が、文化的な栄華を極めた過去のいかなる時代をも超越した、これまでにない高みにまでその国民を引き上げることができるような、崇高で壮麗な美を生み出している姿を。

日本には、相互理解と思いやりに満ちた、この精神力が必要なのです。日本に必要なのは、光にあふれる博愛の精神です。この災禍のときにあって日本人が見せた勇気と尊厳と団結心に共感と敬意を示した世界中のすべての人々に対して心を開く、博愛の精神です。

日本の人々は、新しい心、すなわち内なる輝きに火をともす太陽の心をかたち作っていくために、想像力の矢を空高く放ちます。詩人たちは、数えきれないほど さまざまな感情や思いを今まさに経験しているこの国において、日本人本来の精神性の中にもともと備わっているこの価値観、この意味を訴えかけます。

画家、彫刻家、建築家、その他すべての芸術家たちは、この精神的な太陽に向かって、少しずつ立ち上がっていく日本の人々の姿を描き出していきます。心の太陽は、歯止めのきかない奔放な自然よりも力強く、また間違いなく崇高なものです。

知識人、歴史家、作家、ジャーナリスト、ニュースキャスターなどは、過去の歴史を呼び起こさせます。日本はその歴史上、中国から、そしてまた西洋からも影 響を受け続けてきました。しかし今日では、それらの国々もまた意味を求め、自らの存在を問い直す旅のなかにあります。幸いなことに日本は今、自分たちの未 来を自らの手で大胆につくり出していくことができるのです。

宗教家や賢人、瞑想家たちは、自らの経験を言葉にして伝えます。信仰、精神 力、そして美――これが日本人ひとりひとりにとって重要な意味を持ちます。これら3つは共存可能です。意味を想像すること、自分だけの特質を自ら選び取る こと、そして意義深い「冒険」へと踏み出していくこと。

日本人ひとりひとりが、自分自身について、そして日本という国について、重要な問いを投げかけます。ひとりひとりが、日本という国を内側から立て直すために立ち上がり、力を合わせ、行動するのです。

最後に、次の言葉を訴えかけたいと思います。指導者や政策決定者たちを含む、新しい日本の創造に貢献できる立場にいる人々に向けた、重みのある宣言として。

霊感の指し示すところにしたがって、日本人はその心の中に自由に太陽を描き出します。日本人は可能な限りのあらゆる方法で太陽に問いを投げかけます。太陽 が返す答え、太陽がかける謎、太陽が暗示するものを、日本人は詩的に想像します。意味が命を得て、深まり、そして自由に広がっていきます。価値は花開き、 輝き、光となります。それは、すべての存在を至高の高みへと導く、計り知れない光です。

理解、思いやり、解放 ――日本人にはこれらを成し遂げる力があります。そして、世界の状況も今それを求めているのです。

これこそが

悟り、太陽の心、

今こそがその時

著者紹介

ポール・ブリオ

ポール・ブリオは哲学博士、アントワープ(ベルギー)の比較宗教学講座教授。危機の活用、誠実さ、芸術的創造、目標の明確化などをテーマとした詩的随想や記事、著書を発表。近著(Le rayonnant…un art vers l’Infini…?  2004, Editions Caractères, Collections : Cahiers & Cahiers)では、すべてを超越し、人々を高みへと導く内なる芸術について論じている。

ナタリー 玲子 石塚

石 塚ナタリー玲子は慶応大学で日本語を学び、フレッチャー法律外交大学院でMALD(法律と外交に関する修士号、ハーバード大学との共同学位)を、パリの HECではMBAを取得。学位論文では1946年に制定された日本国憲法と国連平和維持活動について論じ、憲法起草者の一人から称賛の手紙が贈られた。危 機を国家や個人を変革するためのチャンスとして捉えることをテーマに執筆活動を行っており、「日本の友人への手紙」に、日本の昔話「鶴の恩返し」を重ね合 せた寓話「きずな(KIZUNA)」を発表している。

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